格安木製看板工房にしおきの苦労話のページです

木製看板のできるまでの苦労話

ここで木製看板のできるまでを紹介させていただきたいと思います。

 

1、看板材選び
下記の点に注意しながら看板材を選んでいきます。
・まず看板の大きさを決めます
・彫り看板なのか、書き看板なのか
・看板の外側は木の皮(耳付きといいます)が付いているものを選ぶか?
・看板の予算に合わせて木材の厚みや品質を調整していきます。

 

主な看板材は次のとうりです
ヒノキ…主に書き看板に向きます。水に強く、きれいな光沢と独自の香りを持つ日本の建材のエース的存在です。木曽ヒノキという表札に使われるものもあります。
ケヤキ…主に彫り看板に向きます。彫刻材として大変よく使われるものです。木目や色合いが大変美しく、木そのものが芸術品のような価値があります。
トチ…これもよく彫刻に使われます。大変彫りやすい木です・
セン…ケヤキより白っぽい色で、木目や彫り味はケヤキに似ています。
他にもスギ、モミ、アカマツ、カエデ、クス、ドングリなどさまざまな木材の中から選んでいきます。

 

苦労話…天然の木材を使用するので特に縦型看板の形には気を使います。
縦型はバランスが難しいからです。
また大きさが合わせるのが難しい場合は、片耳の木材を使います。(横看板の底が平らなもの)

 

2、木材大きさ調整と下地調整
・看板の大きさにそって電気のこで切っていきます。木材の形によって切り方を調整していきます。
・仕入れてきた原木のままでは表面がでこぼこでざらざらの場合もあります。電気かんな、ディスクグラインダー、ベルトサンダー、オーピタルサンダー、サンドペーパーを使い木材の表面を整えていきます。

 

苦労話…天然の木材を看板材に使用できるまでにはに、木材によりやり方が異なり、様々な工具を使い、あらゆる手段を使いまして、時間をかけて調整していきます。時には一日以上かかることもあります。

 

3、原稿作り
・看板の文字の原稿をお持ちの方は、実際の大きさにまで拡大します。A2、A1サイズのコピーを使うこともあります。
・原稿をお持ちでない方は、お客様のご意向をよくお聞きして、筆文字で原稿を書かせてもらうか、パソコンの文字や写真を利用したりして、あらゆる方法を使い原稿を作成していきます。

 

苦労話…最近A1、A2のサイズにコピーを置いている店が少なくなりました。印刷業者にたのむと一枚500円から1,000円ほどかかることもあります。

 

4、原稿転写および原稿貼り付け
・書き看板の場合は、原稿を転写していきます。
・彫り看板の場合は、看板材に原稿を貼り付けていきます。貼り付ける位置を間違えるとすべてやり直しです。

 

苦労話…ここでは一番重要ともいえる看板のレイアウトの決定です。文字の中心や余白の取り方など、何度も見直して決めていきます。時には一ミリ単位の狂いでもやり直します。

 

5、彫り込み
・凹凸彫りそれぞれに合わせてノミや彫刻刀を使い彫っていきます。時には電動ルーターなども使います。

 

苦労話…ここまできて、ようやく彫りに入れます。しかしここからが本番です。原稿どうりに慎重に彫り進めます。1ミリ程度の誤差の範囲内で彫っていくのは豊富な経験をもって慎重に進めていかなくてはなりません。

 

6、看板の丸洗い
・彫りができたところで看板をきれいに丸洗いします。そして仕上げ彫りをしていきます。

 

苦労話…重たい看板の場合は何度も移動させるのが大変です。

 

7、文字墨入れ
・文字に慎重に色を塗っていきます。また下地に色を付けたり金箔を使うこともあります。

 

苦労話…はみ出さないように文字に色を塗るのは大変です。いろいろな筆を使い、慎重に仕上げていきます。

 

8、ニス及び木部保護材塗り
・最後にニスや木材保護材をを塗っていきます。屋内屋外それぞれ用途に合わせて化学調合のものから天然の柿渋などさまざまなものがあります。

 

苦労話…この工程もあせると失敗します。というのも何度かニスや保護材を重ね塗りするのですが、乾き方が甘いと塗料ののりが悪く、すべてやり直しになることもあります。納期が迫っている時は、早く乾かす為に大型扇風機を使う場合もあります。

 

以上もの工程を踏んで木製看板はできあがります。

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